イギリス|1578-79年銘 エリザベス1世 エンジェル金貨【MS62】TopPop
イギリス|1578-79年銘 エリザベス1世 エンジェル金貨【MS62】TopPopGreat Britain Elisabeth I Angel 1578-1579
イギリス 1578-79年銘 エリザベス1世 エンジェル金貨 PCGS【MS62】最高鑑定品(Top Pop) のご案内になります。
表:聖天使ミカエルのドラゴン退治
裏:マストにイングランド王室の紋章が付いた海上の船
重さ:約5g
直径:約30mm
品位:0.992(金)
鑑定番号(PCGS)49096956
PCGSではMS62は1枚だけです。
エンジェルは、イングランドの金貨の貨幣単位で、リチャード2世(1367-1400)の治世下で流通が始まったのが原点になります。
この時は、船上の王が剣を右手に、楯を左手にかざした姿が描かれていました。
その後は、下記の王、女王たちによって発行されました。
この頃は、ドラゴン退治、王がいない船が描かれました。
・ヘンリー8世(1422-1461)
・エドワード4世(1461年 - 1483年、但し1470年から1471年にかけて数か月の空白)
・リチャード3世(1483-1485)
・エリザベス1世(1558-1603)←今回のコイン
エンジェル金貨という名前は聖天使ミカエル(天使=エンジェル)が ドラゴン(悪魔)を退治するデザインが用いられたことが由来です。
このエンジェル金貨は、ノーブル金貨の代替法定通貨として発行されました。
エンジェル金貨は、 当時、不治の病など難病の患者に 聖職者が悪魔退治と癒しの力として与えていました。
当時は、難病は、悪魔の仕業とされており、 コインに穴をあけ紐を通して首からかけ、 癒しや病気から身を守るお守りして身につけられていました。
記録では、1575年、(Kenilworth 都市)でエリザベス1世自らが公式に癒しの儀式を行い、 自ら患者に手をさしのべ、実際に患者の不調の箇所に このコインを使って十字を切り回復を願ったとあります。
このコインの現存数は非常に少なく、穴がなく、状態の良いものはほぼ残っていません。
理由として、厄払い(悪魔退治)のお守りとして、また、 コインはご遺体と一緒に埋葬されたからだとも言われてます。
エリザベス1世ですが、この頃は、スコットランド併合前で、イングランド王国だけの女王でした。
1558年、アルマダ海戦で、無敵艦隊をして恐れられたスペインを撃破、イングランド王国をヨーロッパ大陸の大国を並ぶ存在に成長させました。
イギリス海洋帝国としての礎を築きました。
「私は、イギリスと結婚した」と発言、政治に一生を捧げたところから「処女王」と呼ばれていました。
また、この時代には、シェイクスピア、エドモンド・スペンサー(妖精の女王の著者)が活躍、
後のアン女王、ヴィクトリア女王と供に「英国は女王の治世に栄える」と呼ばれるようになりました。
王道のイギリスコインを収集する上で、絶対に外せない存在になります。
--- オークション --------
公開時の為替で計算しています。
2022年1月 MS62が約368万円で落札歴あり
21,600ドル(BP込)×1.1×155円=3,682,800円
2022年8月 AU55が約270万円で落札歴あり
16,800ドル(BP込)×1.1×155円=2,864,400円
以前から、ご紹介したいコインの一つでした。
エリザベス1世のコインは、どれもかなりの人気ですが、その中でもっとも出現率が低いのが、このエンジェル金貨になります。
まさに、希少性、人気、グレード、3拍子揃った「アンティークコイン」で垂涎の1枚だと思います。
【お支払い方法】銀行振り込み、または現金払い ※クレジットカードでのお支払いは現在は承っておりません。